コロナワクチン接種後の症状 歯科医師はワクチン実施できる?
当院でも歯科医、衛生士ともにコロナワクチンの二回接種を終了しました。予想通り2回目の接種後の発熱はほぼすべてのスタッフが経験しており、中には発熱と倦怠感が強いため休業させたスタッフもいました。
副反応はワクチンには切っても切れない関係ですが。若干副反応の影響は若い人の方が強いかなという感じです。アセトアミノフェンを使用して乗り切りました。
さて「歯科医師によるワクチン接種」の話題が出ていますが。歯科医、医師の経験した立場から言わせてもらえば。「わざわざ素人同然の歯科医にワクチン接種させるメリットはない」ということです。
歯科医はワクチンの接種に関してほぼ知識がないため歯科医師によるワクチン接種は個人的に大反対です
「まず筋肉注射の手技を歯科では絶対にやらない、そもそも口腔内とは異なる部位」だからです。筋注と皮下注は違いますし。そもそも皮下注すら習ってませんよ歯科医は。
今回のワクチンで気を付けるべきなのは「橈骨神経」を傷害しないことです
、正直歯科医は橈骨神経なんぞほぼ診療に関与しません。
また「また歯科医は接種可能か否かの全身評価をできない」
人手で必要な部分というのは「問診、評価、投与後の異常の診断」であってここを行える人が医師しかいないという点です。
具体的には昨日こうだったんだけど今日受けてもよいか?などの患者の訴えに対しての対応に医者の労力がとられるのです。基本的に単に注射を打つマシーンとして動くのであれば歯科医師でなく数の圧倒的に多い看護師がやるべきです。
全身管理の出来ない歯科医がやるメリットはない。少なくとも「医師の指導の下」に行うべきでしょう。。それでは結局医師の負担は減らないわけです。まだ急性期を診ている看護師にやらせる方が絶対的な安心感もあります
接種の現場にいないと 注射打てる人=ワクチン接種要員へ なんていう短絡的な流れになるのです。