マタニティー歯科??
最近よく見かけますね「マタニティー歯科」いろいろなことをHPに書いてる歯科医院さんが多いですが、どこで彼らは「産婦人科学」を学んだのでしょうか、、自分は医師ですが「産婦人科は苦手」です。
現在の研修医制度はスーパーローテートで産婦人科が必修なので医師は以前よりもかなり産婦人科を学ぶ機会は多いです。
でもやはり他科の医師でさえ妊娠中の患者さんを診察する事は多少の不安を持っているのが実情だと思います。まして産婦人科をローテートで回ってもいない歯科医が妊婦の現在の状況をどれだけ詳細に理解して歯科治療をできるのでしょうか?
(というか情報を与えられたところで彼らにその情報を理解できるのかはなはだ疑問。)
ですので自分はマタニティー歯科という標榜はしません。
あえて分けずに妊婦の方にあった一般治療を行うだけです。
妊娠は疾患ではありませんが妊婦さんの体は妊娠時特有の変化が現れます。(具体的には循環血液量の増加、心拍出量、心拍数の増加、血糖の変動が大きい、血圧は高くなる、免疫機能が落ちる、インスリン抵抗性の上昇それに伴う血糖上昇など)
こうした医学的背景を知っていれば妊婦の方の歯科治療に関しては歯科医が気を付ける部分はさほど複雑ではないとわかります。
ポイントは「安定期でなければ必要以上の処置はせず、安定期であれば一気に治療を終える。長引きそうなら少し期間を開けられるような処置をする」という基本的な戦略で治療を行います。

歯科治療において例えば妊娠中といわれて気を付けることは
①「レントゲンの被曝」②「局所麻酔の使用」③「投薬する薬剤」
まあ、この三点くらいはどの歯科医でも気にします。
マタニティー歯科という標榜をしているクリニックほどこの3つのあたりまえのことに留意しているだけのことがほとんどです。

ダブルライセンスドクターとしてのこれらの3点に関して考えることは。
①CTやるわけでもなければ歯科のレントゲンの被曝はほぼ妊娠に影響しません!
②歯の神経を取ったり抜歯をしなければ局所麻酔薬も使用はしないでしょう。そもそも歯科治療程度の局所麻酔薬自体は胎児に影響を及ぼすことはありません。むしろ痛みのストレスなどで影響を受けることの方が怖い。
③薬剤ですが、、器官形成期でなければ禁忌でない薬剤は使用できますし歯科で使用できる薬剤には範囲があるのでその中で処方をしていくだけですのでさほど複雑ではありません。
つまり妊婦だから治療ができないというわけでもないし必要な治療は問題なくできる事がほとんどという事です。
もし妊娠中の患者様がいらっしゃったら当クリニックにいらしてください。