抗生物質について
薬はよくリスクとは言いますが、こんなことを言っている某歯科医院がありました。
「薬剤の副作用によるパーキンソン症状を起こさないためにも当クリニックでは必要以上に抗生物質を使用いたしません」
一見正しそうな、ことを言っていますが、、
薬剤性パーキンソンというのは「抗精神病薬」「抗潰瘍薬」「一部の降圧剤」で起こるものであり。これらは歯科医には処方できません。
一般に歯科で使用する抗生物質で起きることはほぼありません。
この歯科医は口腔外科出身の歯科医のようですが、本当に臨床をやってきたのか?と疑問に思いました。(埋伏抜歯程度は行っていたんでしょうが)
歯科ではパーキンソン症候群に至る生理学的仕組み、また錐体外路障害については学んでいません。
こうした素人的な発言をしているクリニックを見ると本当に悲しくなります。
必要以上の抗生剤は使用しないという姿勢は正しいのですがこういう奇をてらった発言というのは無知をさらすだけです。
自分は「わからないことはわからない」というようにしています。
クリニックを選ぶ際にきちんと情報の精査が求められる時代となっていますね。